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安全大会とは|時期・プログラム例と講話・挨拶・安全誓約の例文

安全大会とは|時期・プログラム例と講話・挨拶・安全誓約の例文

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安全大会とは、会社や協力会が従業員・協力会社の作業員を集め、経営トップの安全方針の表明、安全講話や講演、表彰、安全誓約などを行って、労働災害防止への意思をそろえる行事です。建設業では元請会社や協力会が主催し、全国安全週間(7月1日〜7日)の準備期間にあたる6月などに開かれます。厚生労働省・中央労働災害防止協会が主唱する「令和8年度全国安全週間実施要綱」でも、各事業場が行う事項の一つに「安全大会等での経営トップによる安全への所信表明」が挙げられています。

一方で、労働安全衛生法・労働安全衛生規則には、安全大会の開催そのものを直接義務づける規定は見当たりません。安全大会は法令の手続きではなく、各社が自主的に行う運用の行事です。この記事では、時期の決め方、プログラム例(タイムテーブル)、講話のテーマと組み立て、主催者挨拶・安全誓約の例文、外部講師の選び方、オンライン開催の注意点、準備チェックリストを、担当者がそのまま段取りに使える形でまとめます。例文はすべて当社のオリジナルです。

ご不明点はよくある質問、個別のご相談は問い合わせページからどうぞ。

■ この記事でわかること

  • 安全大会とは何か、法令上の義務かどうか、実施要綱・指針での位置づけ
  • 全国安全週間・全国労働衛生週間と、安全大会の時期の決め方
  • 2時間版・1時間版のプログラム例(タイムテーブル)と進行のコツ
  • 安全講話のテーマ例と10分講話の組み立て、主催者挨拶・安全誓約の例文
  • 外部講師の選び方、オンライン開催の注意点、準備チェックリスト

■ 安全大会の早見表

企画の前に押さえておきたい点を一覧にすると、次のとおりです。

項目内容の目安根拠・性格
法令上の位置づけ開催そのものを直接義務づける規定は見当たらない各社・協力会の自主的な行事(運用)
よく開かれる時期全国安全週間の準備期間(6月1日〜30日)/全国労働衛生週間の準備期間(9月)など令和8年度の各実施要綱で期間を確認
主催者元請会社、協力会(安全衛生協力会など)、自社単独各社の運用
参加者経営トップ、現場責任者、職長、協力会社の代表・作業員各社の運用
所要時間1〜2時間程度で組むことが多い当社が示すプログラム例の目安
主な内容経営トップの所信表明、安全講話・講演、表彰、安全誓約、スローガン唱和全国安全週間実施要綱の実施事項(所信表明・講演会等)を参考に各社が編成
請負契約との関係「安全大会等への参加」を、実施者・経費の負担者を明示する対策の例に挙げている元方事業者による建設現場安全管理指針(厚生労働省)

■ 安全大会とは

安全大会は、全員が同じ場所(または同じ画面)で安全の方針と目標を共有するための行事です。朝礼やKY活動が「その日の作業」の安全を確かめる場であるのに対し、安全大会は「この先半年・1年の安全」を全員で確認する節目の場と考えるとわかりやすくなります。

▶ 安全大会は法律上の義務?

結論として、労働安全衛生法・労働安全衛生規則には、安全大会の開催を事業者に直接義務づける規定は見当たりません。ただし、行政が示す次の資料には安全大会が登場します。

資料安全大会に関する記載性格
令和8年度全国安全週間実施要綱各事業場が準備期間・本週間に実施する事項として「安全大会等での経営トップによる安全への所信表明を通じた関係者の意思の統一及び安全意識の高揚」主唱者(厚生労働省・中央労働災害防止協会)が示す実施事項
元方事業者による建設現場安全管理指針(平成7年4月21日 基発第267号の2)請負契約で労働災害防止対策の実施者と経費の負担者を明示する際の例として「安全大会等への参加」厚生労働省の指針(元請と協力会社の役割分担の目安)

【注意】
安全大会を開かないこと自体を罰する規定は見当たりませんが、安全大会で取り上げる中身には法令上の義務が多く含まれます。たとえば特別教育(労働安全衛生法 第59条第3項)の未実施は、6月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金の対象です(同法 第119条第1号)。大会で「安全第一」を誓うことと、法令で決まった教育・措置を済ませることは別の話として管理してください。

▶ 安全大会と協議組織の会議の違い

結論として、協力会社を集めて開く安全大会は、特定元方事業者が設ける協議組織(労働安全衛生法 第30条第1項第1号)の会議の代わりにはなりません。労働安全衛生規則 第635条では協議組織の会議を定期的に開催することが定められ、元方事業者による建設現場安全管理指針では、協議組織の会議は毎月1回以上開催することとされています。安全大会は年に1〜2回の節目の行事、協議組織は現場ごとに継続して開く連絡・調整の場として、別々に予定を組みます。

■ 安全大会の時期と全国安全週間の関係

安全大会の日程に決まりはありません。多くの会社は、全国的な週間行事に合わせるか、自社の期初・繁忙期の前に合わせて日程を決めます。厚生労働省の発表・実施要綱で確認できた令和8年度の期間は次のとおりです。

行事準備期間本週間令和8年度のスローガン
第99回 全国安全週間6月1日〜30日7月1日〜7日多様な人材 全員参加 みんなで育てる安全職場
第77回 全国労働衛生週間9月1日〜30日10月1日〜7日ひとりひとりが貴重な人材 心も体も健やかに みんな生き生き健康職場

出典:厚生労働省「令和8年度全国安全週間のスローガンを決定しました」(令和8年3月27日)、同「令和8年度全国労働衛生週間のスローガンを決定しました」(令和8年7月31日)。全国のスローガンを大会の掲示や唱和に使う場合は、自社の標語と区別できるよう「令和8年度全国安全週間スローガン」のように出典を添えます。自社の標語づくりは安全標語・スローガンの例文で紹介しています。

▶ 6月(全国安全週間の準備期間)に開く場合

結論として、6月の安全大会は、7月の全国安全週間に向けて全員の意識をそろえる「キックオフ」として位置づけると組み立てやすくなります。実施要綱では、各事業場が準備期間・本週間に行う事項として、安全大会等での所信表明のほか、安全パトロールによる職場の総点検、安全旗の掲揚・標語の掲示・講演会等の開催、労働者の家族への協力の呼びかけ、緊急時の措置に係る訓練、「安全の日」の設定などが挙げられています。大会で決めた重点項目を、7月のパトロールや訓練の点検項目につなげると、行事が一日で終わりません。

▶ 9〜10月(全国労働衛生週間)に合わせる場合

結論として、秋に開く場合は、熱中症の振り返りやメンタルヘルス、腰痛予防など「衛生」の話題を中心にすると、全国労働衛生週間の趣旨と重なります。令和8年度全国労働衛生週間実施要綱では、週間中に各事業場が行う事項として、事業者又は総括安全衛生管理者による職場巡視、労働衛生旗の掲揚及びスローガン等の掲示、労働衛生に関する優良職場、功績者等の表彰、講習会・見学会等の開催などが挙げられています。

▶ 年末年始・期初に開く場合

結論として、年末年始や期初の安全大会は、各社が自社の工程や行事に合わせて決める運用で、日程の基準は会社ごとです。年末は工期の追い込みで作業が混み合い、年始は休み明けで体と段取りが仕事に戻りきっていない時期になりがちです。年末の大会では「年内の残工事の危険」、年始の大会では「休み明けの1週間の確認事項」のように、時期に合ったテーマを1つに絞ると伝わりやすくなります。

■ 安全大会のプログラム例(タイムテーブル)

次の表は、元請会社が協力会社を招いて2時間で行う場合の、当社が作成した例です。会場や人数に合わせて時間を調整してください。

時間プログラム担当準備・注意点
13:00〜13:05開会のことば・注意事項(非常口、携帯電話)司会(安全担当)避難経路を最初に案内する
13:05〜13:15主催者挨拶(経営トップの所信表明)社長・支店長原稿は5分以内。方針と数字の目標を1つずつ
13:15〜13:30前年度の災害・ヒヤリハットの報告と今年度の重点項目安全担当・工事部長写真1枚と原因・対策を1組で説明
13:30〜13:45表彰(無災害の現場、優良協力会社、提案・改善)経営トップ・協力会長受賞者名の読み方を事前に確認
13:45〜13:55休憩—会場の換気、夏場は水分補給の案内
13:55〜14:45安全講演(外部講師)または安全講話(社内)講師マイク・投影機の動作確認、質疑の有無
14:45〜14:55安全誓約・スローガン唱和協力会社代表・全員誓約文を配布資料と投影の両方に載せる
14:55〜15:00閉会のことば・アンケート案内協力会長・司会アンケートは出口で回収、または二次元コードで回答

▶ 1時間で行う場合の短縮版

結論として、1時間版では「挨拶・重点項目・講話・誓約」の4つに絞り、表彰は別日の朝礼などに回すと時間内に収まります。目安は、開会と挨拶10分、重点項目の説明10分、安全講話30分、誓約と閉会10分です。現場を止めて集まる場合は、作業の区切りがよい午後の後半や、雨天で作業が中止になった日に予備日を設けておくと参加率が上がります。

▶ 当日の進行で詰まりやすい点

  • 挨拶が長くなる:登壇者ごとに持ち時間を紙で渡し、司会が残り時間を示す
  • 報告が数字の読み上げになる:件数より「1件の災害の原因と対策」を写真で見せる
  • 協力会社の作業員が聞くだけになる:講話の中で挙手やKYの演習を1回入れる
  • 外国人の作業員が内容を追えない:重点項目と誓約文に、やさしい日本語版や母語版を用意する
  • 大会後に何も残らない:決めた重点項目を現場の掲示とパトロールの点検項目に転記する

安全大会にあわせて社内の安全衛生教育を見直したいときは、お電話でご相談ください。
📞 042-497-8840 に電話して相談する(相談無料・年中無休・7:00〜21:00)
作業内容をうかがい、必要な教育と受講方法をご案内します。

■ 安全講話のテーマ例と話の組み立て

安全講話は、社内の安全担当や現場所長が話すプログラムです。この記事のプログラム例では、1時間版で30分、2時間版で外部講演に置き換える想定にしています。「何を話すか」で迷ったら、次の表から自社の状況に近いものを1つ選びます。

▶ 安全講話のテーマ例(ネタ帳)

結論として、講話のテーマは「自社で実際に起きたこと」から選ぶと、聞き手が自分の作業として受け止めやすくなります。

テーマ向いている時期・場面話の材料
墜落・転落を防ぐ「最後の一歩」足場・高所作業が多い現場、6月の大会自社のヒヤリハット、開口部や脚立の写真
暑さの中で倒れないための段取り6月の大会(夏の前)休憩・水分補給のルール、体調不良時の連絡手順
新人・若手を一人にしない4月入社者が現場に出始める時期新人の不安の声、ペア作業の決め方
「慣れ」と「近道」工期の追い込み時期、年末省略された手順が原因のヒヤリハット
KY活動を形だけにしないKYシートが同じ内容の繰り返しになっている現場実際のKYシート、よい例・よくない例
重機・車両と人の接触造成・土工の多い現場誘導者の配置、立入禁止範囲の決め方
休み明けの1週間年始・連休明けの大会休み明けに多い勘違い(段取り・工具の置き場所)
家族に「ただいま」を言うために家族への呼びかけを行う6月家族からの手紙・メッセージ(本人の了承を得て)

KYの進め方はKY活動のやり方と例題、講話の材料になる事例の集め方はヒヤリハットの事例と報告書の書き方で解説しています。

▶ 10分講話の組み立て(4段構成)

結論として、10分の講話は「場面→原因→自分ごと→今日からの行動」の4段で組むと、聞き終えたあとに行動が残ります。

段時間の目安話すこと
1 場面2分実際に起きた(起きかけた)場面を、写真や図で具体的に示す
2 原因3分「不注意」で終わらせず、手順・設備・段取りのどこに原因があったかを話す
3 自分ごと2分聞き手の現場にも同じ条件がないか問いかけ、手を挙げてもらう
4 行動3分明日から全員がやる行動を1つだけ決め、言葉にして終える

■ 講話の例文(冒頭と結び・当社オリジナル/場面は架空の例)

【例文】
「去年の秋、ある現場で、2階の床の開口部にかけてあった養生の板を、資材を運ぶために一時的にずらしたまま、昼休みに入ったことがありました。午後、別の業者の方がその上を歩きかけて、足を止めたのは板の端が浮いていたからです。けがはありませんでしたが、『誰がずらしたのか』ではなく『ずらしたら戻すまで離れない』という決まりがなかったことが原因でした。皆さんの現場にも、一時的に外した手すりや養生はありませんか。(中略)今日から一つだけお願いします。外したものは、外した人が戻すまでその場を離れない。これを全員の約束にしてください。」

■ 主催者挨拶(所信表明)の例文

主催者挨拶は、実施要綱がいう「経営トップによる安全への所信表明」にあたる部分です。結論として、挨拶は「感謝→今年の方針→具体的な目標→協力のお願い」の順で、3〜5分(800〜1,200字程度)にまとめると聞きやすくなります。以下は元請会社の社長が6月の大会で話す想定の、当社オリジナルの例文です(災害の内容・件数は架空の例です)。

【例文】主催者挨拶
「本日はお忙しい中、協力会社の皆さまにお集まりいただき、ありがとうございます。日ごろから当社の現場を支えていただいていることに、まず御礼を申し上げます。

昨年度、当社の現場では休業を伴う災害が1件ありました。脚立からの転落で、作業された方は回復されて現場に戻っておられますが、私はこの1件を『運が悪かった』で終わらせてはいけないと考えています。調べてみると、作業の段取りの中で、脚立以外の足場を選ぶ余地がありました。

そこで今年度は、『高い所の作業は、段取りの段階で道具を決める』を全社の重点項目とします。職長の皆さんには、朝のKYの前に、その日の高所作業で何を使うかを確かめていただきます。必要な機材は当社が用意します。足りないものがあれば、遠慮なく現場所長に申し出てください。

安全は、元請だけ、協力会社だけでは守れません。今日の大会が、この1年をけがなく終えるための約束の場になるよう、最後までよろしくお願いいたします。」

例文の数字(災害の件数・内容)は、必ず自社の実績に置き換えてください。協力会の会長が挨拶する場合は、「元請への感謝」と「会員各社として取り組むこと」を中心にすると、主催者挨拶と内容が重なりません。

■ 安全誓約の例文

安全誓約は、協力会社の代表や若手作業員が壇上で読み上げ、参加者全員で唱和することが多いプログラムです。結論として、誓約文は「誰が・何を守るか」が具体的な3〜5項目にすると、唱和したあとに現場で思い出しやすくなります。以下は当社オリジナルの例文です。

【例文】安全誓約(協力会社代表)
「私たちは、本日の安全大会にあたり、次のことを誓います。

一、私たちは、作業を始める前に必ずKYを行い、その日いちばん危ない作業を全員で確かめます。
一、私たちは、高い所での作業では、決められた墜落防止の措置と保護具の使用を省きません。
一、私たちは、手順を変えるとき、予定にない作業をするときは、必ず職長に相談してから始めます。
一、私たちは、ヒヤリとしたこと、ハッとしたことを隠さず報告し、仲間の安全に役立てます。
一、私たちは、今日の作業を終えて、家族の待つ家へ元気に帰ります。

令和○年○月○日 ○○協力会 代表 ○○○○」

新人や外国人の作業員に読み上げてもらう場合は、ふりがなを振った版を用意し、事前に一度練習の時間を取ります。

■ 表彰の進め方

表彰は、安全な行動を「見える化」して全員に共有するためのプログラムです。全国安全週間実施要綱では主唱者・協賛者が行う事項に安全衛生に係る表彰が、全国労働衛生週間実施要綱では各事業場が行う事項に労働衛生に関する優良職場、功績者等の表彰が挙げられています。社内表彰の基準は自社で決めます。

表彰の種類(例)基準の決め方(例)注意点
無災害の現場・協力会社一定期間、休業災害がなかった現場や会社災害を報告しないことが評価につながらないよう、報告の状況もあわせて見る
ヒヤリハット・改善提案提案の件数より、実際に設備や手順が変わったもの提案者が協力会社の作業員でも対象にする
KY活動・職長の優良事例KYシートの内容が具体的な班、新人の指導が丁寧な職長選考理由を一言添えて読み上げる
永年の無災害長年けがなく働いてきた作業員本人の了承を得て名前を出す

【実務ポイント】
「無災害」だけを表彰の基準にすると、小さなけがやヒヤリハットが報告されにくくなるおそれがあります。報告の多い現場や、報告をもとに対策を進めた現場も表彰の対象にすると、報告しやすい雰囲気づくりにつながります。

■ 外部講師(安全講演)の選び方

外部講師に講演を依頼すると、社内の話とは違う視点が入り、参加者の集中も保ちやすくなります。結論として、講師は「知名度」より「自社の作業と重点項目に合った話ができるか」で選びます。

▶ 講師の候補と向いているテーマ

結論として、法令や安全管理の仕組みを話してもらうなら専門資格者、現場の体験を伝えたいなら経験者、というように目的で選びます。たとえば労働安全コンサルタントは、労働安全衛生法にもとづく国家試験に合格して登録された者で、職場のあんぜんサイトでは、事業場の安全の診断・指導のほか、相談・教育・講演なども行うと説明されています。このほか、安全衛生教育を行う機関の講師、同業他社や元請の安全担当者、災害を経験した方の体験談なども候補になります。講師料・交通費は講師や依頼先によって異なるため、依頼の前に見積もりを取ってください。

▶ 依頼するときに伝えること

  • 参加者の業種・職種・人数・経験年数の幅(新人が多いか、職長が多いか)
  • 今年度の重点項目と、前年度に起きた災害・ヒヤリハットの概要
  • 講演時間、質疑の有無、演習(KYなど)を入れてよいか
  • 会場の設備(投影機、マイク、配布資料の印刷の担当)
  • 録画・オンライン配信の有無と、資料・録画を後日社内で使ってよいかの範囲

■ オンライン・ハイブリッド開催の注意点

現場が分散している会社では、本社会場と各現場をオンラインでつなぐ開催方法もあります。結論として、オンライン開催では「音声」「出席の確認」「誓約の唱和」の3点を先に決めておくと、当日の混乱を減らせます。

課題対策の例
音声が聞き取れない会場マイクの音を配信に直接入れる。前日に接続テストを行い、現場側の音量も確認する
誰が参加したかわからない現場ごとに代表者が参加者名簿を提出する。画面越しの点呼は時間がかかるため避ける
作業中に視聴してしまう視聴は作業を止めて詰所・事務所で行うよう事前に通知する。重機の運転中や移動中の視聴はしない
誓約・唱和がそろわない誓約文を画面に大きく表示し、会場の代表者に合わせて各現場で唱和する
資料が見えない資料は事前にPDFで配布し、現場で印刷して手元に置けるようにする
録画の扱いが決まっていない欠席者向けに録画を共有するかを事前に決め、講師・登壇者の了承を得る

■ 安全大会の準備チェックリスト

6月中旬に開く場合を想定した、当社作成の段取り表です。時期を変える場合は、開催日から逆算して読み替えてください。

時期やること
2〜3か月前(3〜4月)開催日・会場・開催方式(会場/オンライン併用)を決める/経営トップと協力会長の日程を押さえる/外部講師に打診する
1〜2か月前(4〜5月)前年度の災害・ヒヤリハットを集計し、重点項目を決める/表彰の対象を選ぶ/協力会社へ案内状を出す(日時・場所・参加人数の回答期限)
2〜3週間前プログラムと司会台本を確定する/挨拶・誓約文の原稿を依頼する/表彰状・記念品を手配する/配布資料を印刷する
前日まで会場の設営と避難経路の確認/投影機・マイク・配信の接続テスト/受付名簿と座席表を用意する
当日受付で出席を記録する/開会前に注意事項を案内する/暑い時期は水分補給と換気に気を配る
終了後1週間以内アンケートを集計する/欠席者へ資料・重点項目を届ける/重点項目を現場の掲示とパトロールの点検項目に反映する

【実務ポイント】
安全大会の準備で前年度の災害を振り返ると、「職長が新しくなった」「新人が多い」「特別教育が必要な作業が増えた」など、教育の課題が見えてくることがあります。職長の役割と教育の内容は職長・安全衛生責任者教育、建設業で必要な特別教育は建設業で必要な特別教育で整理しています。

■ よくある質問

▶ Q. 安全大会を開かないと法律違反になりますか?

労働安全衛生法・労働安全衛生規則に、安全大会の開催を直接義務づける規定は見当たりません。ただし、元請との請負契約で安全大会への参加が決められている場合や、協力会の規約で定められている場合は、その取り決めに従います。

▶ Q. 協力会社の作業員が参加する時間や費用は誰が負担しますか?

法令で一律に決まったものではありません。元方事業者による建設現場安全管理指針では、請負契約で労働災害防止対策の実施者と経費の負担者を明示する例として「安全大会等への参加」が挙げられています。元請と協力会社の間で、参加の扱いと費用の負担を契約や案内の段階で明確にしておくことをおすすめします。

▶ Q. スローガンは全国のものと自社のもの、どちらを使えばよいですか?

どちらを使っても構いません。全国安全週間の時期に合わせる場合は、全国のスローガンを出典つきで掲示し、自社の重点項目は自社の標語で示す、という使い分けがしやすい方法です。

▶ Q. 当日参加できなかった作業員にはどうすればよいですか?

重点項目と誓約文を朝礼で伝える、録画や資料を共有するなどの方法があります。新しく現場に入る作業員には、新規入場時の説明の中で、その年の重点項目を伝えると漏れが減ります。

▶ Q. 安全大会で安全衛生教育を行ったことにできますか?

特別教育や職長等の教育など、法令で科目や時間が決められている教育は、その定めに沿って行う必要があります。安全大会の講話や講演を受けたことだけで、これらの教育を行ったことにはなりません。どの教育が必要かは、作業内容ごとに確認してください。

■ まとめ

安全大会とは、経営トップの所信表明、安全講話・講演、表彰、安全誓約などを通じて、会社と協力会社が労働災害防止への意思をそろえる行事です。開催を直接義務づける法令の規定は見当たりませんが、令和8年度全国安全週間実施要綱では各事業場が行う事項に挙げられ、元方事業者による建設現場安全管理指針では請負契約で明示する対策の例に「安全大会等への参加」が含まれています。

時期は全国安全週間の準備期間(6月)や全国労働衛生週間(10月)に合わせると組み立てやすく、プログラムは挨拶・重点項目・講話・誓約の4つを軸にすると短時間でも形になります。大会で決めた重点項目を、現場の掲示やパトロール、日々のKY活動につなげることが、行事を一日で終わらせないポイントです。

■ 安全衛生教育のご相談

産業技能センターでは、特別教育・安全衛生教育を、オンライン講習と出張講習でご案内しています。安全大会で見えてきた教育の課題や、作業ごとに必要な教育の確認もご相談いただけます。

安全大会にあわせて社内の安全衛生教育を見直したいときは、お電話でご相談ください。
📞 042-497-8840 に電話して相談する(相談無料・年中無休・7:00〜21:00)
受講人数や日程が決まっていない段階でも、オンライン(1名から)と出張講習(関東1都6県は5名様から)から受講方法をご案内します。

■ 参考情報・公式リソース

サイト名概要リンク
厚生労働省|令和8年度全国安全週間のスローガンを決定しました令和8年度のスローガン、本週間・準備期間、回数公式サイト
静岡労働局|令和8年度全国安全週間実施要綱主唱者・協賛者・実施者、各事業場が実施する事項(安全大会等での所信表明など)公式サイト
厚生労働省|令和8年度全国労働衛生週間のスローガンを決定しました令和8年度のスローガン、本週間・準備期間、回数公式サイト
徳島労働局|令和8年度全国労働衛生週間実施要綱週間中に各事業場が実施する事項(職場巡視、表彰、講習会等)公式サイト
厚生労働省|元方事業者による建設現場安全管理指針(平成7年4月21日 基発第267号の2)協議組織の会議、請負契約で明示する労働災害防止対策の例公式サイト
厚生労働省 職場のあんぜんサイト|労働安全コンサルタント資格の根拠条文と業務内容公式サイト
安全衛生情報センター|労働安全衛生法(第4章)第30条(特定元方事業者等の講ずべき措置)公式サイト
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