高圧・特別高圧電気取扱者特別教育とは?|資格・費用・受講方法を解説!

高圧・特別高圧電気取扱者特別教育とは、高圧(7,000V以下)および特別高圧(7,000V超)の電気設備を扱う作業者に対し、労働安全衛生法で義務付けられている特別教育です。電気設備の保守・点検・操作などを行うには、安全な作業手順を理解し、感電や事故を防ぐための正しい知識と技術が不可欠です。
特に高圧・特別高圧の電気は、感電事故が発生した場合の危険性が非常に高く、死亡事故につながるケースも少なくありません。そのため、特別教育の受講が義務付けられており、未受講者が該当業務を行うことは禁止されています。
本記事では、特別教育の概要、受講要件、講習内容、受講方法、安全管理のポイントなどを詳しく解説します。これから受講を検討している方や、業務で必要となる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
高圧・特別高圧電気取扱者特別教育とは?
建設現場や工場、変電所などでは、高圧・特別高圧の電気設備が多く使用されています。これらの設備は、適切に管理しないと感電や火災といった重大な事故を引き起こす可能性があるため、作業を行う人には特別な教育が必要とされます。
高圧・特別高圧電気とは?
電圧の分類には、低圧・高圧・特別高圧があり、それぞれ以下のように定義されています。
- 低圧:600V以下の電圧(家庭用コンセントなど)
- 高圧:600Vを超え、7,000V以下の電圧(工場や変電設備など)
- 特別高圧:7,000Vを超える電圧(大規模な発電所や変電所など)
高圧や特別高圧の設備を取り扱う際は、適切な知識と技術が必要となるため、特別教育の受講が義務付けられています。
特別教育が必要な理由
特別教育は、労働安全衛生法によって義務付けられています。これは、高圧・特別高圧設備を扱う作業が非常に危険であり、正しい知識がないと命に関わる事故が発生する可能性があるためです。
この教育を受けることで、以下のようなリスクを低減できます。
- 感電事故の防止
- 高電圧設備の安全な取り扱いの徹底
- 作業手順の標準化と事故リスクの低減
- 労働災害の防止
特別教育の講習内容と受講要件
特別教育では、座学(学科)と実技(実習)の両方が含まれています。これにより、理論と実践の両方をしっかりと学び、安全な作業を行うための知識とスキルを習得します。
学科(座学)
学科では、電気の基礎知識や法令、安全作業に関する内容を学びます。
- 電気の基本(電圧・電流・抵抗など)
- 高圧・特別高圧設備の構造と仕組み
- 感電事故の危険性と対策
- 安全作業手順と保護具の使用方法
- 労働安全衛生法・電気事業法などの関連法規
実技(実習)
実習では、実際に高圧機器を取り扱うための実践的な技術を学びます。
- 高圧機器の取り扱い
- 電圧測定と絶縁耐力試験の実施
- 保護具の着用と使用方法
- 高圧電気回路の遮断・開閉操作
これらの内容を学ぶことで、実際の作業現場で安全に作業を行うことができるようになります。
受講資格と対象者
この特別教育は、特別な資格や経験がなくても受講可能です。対象となるのは以下のような業務に従事する人です。
- 工場・プラントなどの電気設備担当者
- 変電所や送電設備の運用管理者
- 高圧受変電設備の設置・保守作業員
- 電気工事会社の作業員
受講方法と修了証の取得
この教育は、厚生労働省が認可した各種安全衛生教育機関や企業の安全研修プログラムで受講できます。
受講場所と申し込み方法
特別教育は、以下の機関で実施されています。
- 各都道府県の労働安全衛生教育センター
- 電気工事協会が実施する講習
- 建設業や製造業の安全衛生教育機関
株式会社産業技能センターでは7000円~8000円で受講可能です。気楽にご連絡ください。
講習時間と費用
- 講習時間:1日~2日間(合計10時間程度)
- 受講費用:10,000円~30,000円程度
受講後には修了証が交付され、特別高圧電気取扱者として作業を行うことが認められます。
安全管理と現場での注意点
特別教育を受けた後も、安全な作業を行うためには日々の注意が必要です。
作業時の安全対策
- 絶縁保護具(ゴム手袋・ゴム長靴)の適切な使用
- 作業前の電圧測定と絶縁チェック
- 感電防止のための作業手順の徹底
- 単独作業の禁止(必ず複数人で作業)
緊急時の対応方法
感電事故や設備の異常が発生した場合は、速やかに適切な対応を行うことが重要です。
- 感電者が発生した場合は速やかに電源を遮断
- 119番通報し、応急処置を実施
- 設備の異常を確認し、管理責任者に報告
まとめ
高圧・特別高圧電気取扱者特別教育は、高電圧の設備を安全に取り扱うために不可欠な講習です。未受講のまま作業を行うことは法律で禁止されており、作業者の安全確保や労働災害防止のためにも、必ず受講が必要です。
安全な作業環境を確保するためにも、適切な知識を身につけ、正しい手順で業務に取り組むことが重要です。これから受講を検討している方は、早めに申し込みを行い、安全な職場環境の実現に向けて準備を進めましょう。