ゴンドラ取扱い業務特別教育とは?|資格・費用・受講方法を解説!

高層ビルの外壁清掃や建築物のメンテナンス作業では、「ゴンドラ」と呼ばれる吊り下げ式の作業台を使用する場面があります。こうしたゴンドラを安全に操作するためには、法律により「ゴンドラ取扱い業務特別教育」(ゴンドラ特別教育)の受講が義務付けられています。

本記事では、建設・建築・土木・清掃業界の企業担当者の方向けに、このゴンドラ特別教育について解説します。法的な位置づけや受講が必要な業務、資格取得のメリット、講習内容、費用、申し込み方法まで詳しく紹介し、業界最安値で講習を提供する株式会社産業技能センターの強みもあわせてご説明します。

ゴンドラ取扱い業務特別教育とは?

ゴンドラ取扱い業務特別教育とは、高所作業用のゴンドラを取り扱う労働者に対し事前に受講が義務付けられた安全教育講習のことです。労働安全衛生法第59条および関連規則(ゴンドラ安全規則第12条)に基づき、事業者(雇用主)は労働者にゴンドラの操作業務を行わせる前に、この特別教育を必ず実施しなければなりません。

万が一、未受講の労働者にゴンドラ操作をさせた場合、

事業者には6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金といった罰則が科される可能性があります。

それほどまでに、安全確保のため受講が重要視されている講習です。

「ゴンドラ」とは?

法令上は「つり足場及び昇降装置その他の装置並びにこれらに附属する物により構成され、当該つり足場の作業床が専用の昇降装置により上昇し、又は下降する設備」を指し、建物高所の清掃・塗装・溶接・組立て等の作業に用いられるものを言います。

簡単に言えば、ビルの屋上などから吊り下げて上下に昇降できる作業台のことです。ゴンドラは高所での作業を安全かつ効率的に行うために不可欠ですが、その分墜落や挟まれといった事故リスクも伴います。そこで、こうしたゴンドラを扱う全ての労働者に本特別教育の受講が義務付けられているのです。

受講が必要な職種・業務の例

ゴンドラ特別教育は、実際にゴンドラを操作する作業に従事する人であれば職種を問わず必要です。

例えば、

  • ビルの外壁清掃作業員
  • 高層建築物の窓拭き作業員
  • 建物外装の点検・補修スタッフ
  • 外壁塗装や防水工事の作業員
  • 屋外広告設置やイルミネーション装飾の作業者

要するに、高所でゴンドラを用いて作業を行う可能性のある全ての労働者が対象と考えて良いでしょう。

資格の概要とメリット

ゴンドラ取扱い業務特別教育は国家試験による「免許」ではなく、所定の講習を受け修了することで取得できる修了証(修了カード)です。講習を修了すると「ゴンドラを操作する業務に就く資格がある」とみなされ、修了証明書が発行されます。この修了証は基本的に一生有効(更新不要)であり、転職先や現場が変わっても「自分は特別教育を受けています」という証明として提示できます。

資格自体の難易度は高くなく、学科・実技の講習を受ければ誰でも取得可能です(筆記試験等は通常ありません)。したがって、初めてゴンドラを扱う方でも1日で基礎から実技まで習得できる手軽な資格と言えます。

この特別教育を取得するメリットは大きく分けて安全面と法遵守・業務面の二点があります。

安全面のメリット

講習を通じてゴンドラの構造や操作方法、関連法令について体系的に学ぶことで、危険を正しく認識しリスクを低減できます。高所作業は常に事故のリスクが伴いますが、適切な知識と技能を身に付けておくことで墜落や機械の誤操作による事故防止につながります。実際の事故例を交えた講義や、安全装置の説明、緊急時の対処法なども学べるため、従業員自身の安全意識向上にも寄与します。結果として職場全体の安全水準が高まり、労働災害の防止につながるでしょう。

法遵守・業務面のメリット

前述の通り法令で受講が義務付けられているため、本講習を受けていないと法律違反となりかねません。資格を取得しておけば、監督官庁の指導や現場パトロールの際も適切に対応でき、企業として法令遵守の姿勢を示せます。また、この修了証を持っていないとゴンドラを使った作業に従事できないため、業務上必須の資格とも言えます。

社員に資格を取得させておくことで、ビル清掃や外壁工事など高所ゴンドラを使用する案件を安心して受注できるようになります。逆に資格が無いとそうした仕事を任せられないため、企業にとっては事業拡大や受注機会の確保の面でもメリットがあります。

個人にとっても、就職後に会社の指示で取得するケースが多いとはいえ、早めに取得しておけば高所作業の現場で重宝され即戦力になれるでしょう。特にゴンドラと関連の深い高所作業車(高所作業車運転者)など他の資格と併せ持つことで、より幅広い高所作業に対応できる人材として評価されることもあります。以上のように、ゴンドラ特別教育の修了は安全確保と業務遂行の両面で不可欠であり、現場で働く労働者・それを管理する事業者双方にとって大きなメリットがあります。

受講条件と講習内容

続いて、ゴンドラ取扱い業務特別教育を受講するための条件(資格要件)と、講習のスケジュール・カリキュラムについて説明します。

受講条件(資格要件)

基本的に満18歳以上であれば、学歴や他の資格の有無に関わらず誰でも受講可能です。労働安全衛生法上、高所作業に従事する労働者は18歳未満を就かせてはならないと規定されていますので(深夜業等と同様)、ゴンドラ操作も成人のみが対象となります。また講習は日本語で行われるため、日本語での読み書き・意思疎通ができることが望まれます。

それ以外に特段の前提資格は不要で、未経験者でも問題ありません。講習に必要な教材(テキスト)は主催者側で用意してくれます。なお、視力や体調などに関する厳密な基準はありませんが、高所作業に支障がある場合は事前に相談しておくと良いでしょう。

講習日程と所要時間

講習は原則1日コースで行われることが一般的です。学科・実技あわせて法定で合計9時間以上の受講時間が定められており、多くの講習機関では朝から夕方まで丸一日かけて実施されます(例:9:00~18:00など)。

途中に休憩や昼食時間を挟みながら進行し、当日中に全カリキュラムを修了します。一部、参加人数や進行状況によっては若干早く終わる場合もありますが、基本は1日潰れると見ておきましょう。仕事の調整が必要な場合は、前もって日程に余裕を持って計画してください。

講習内容(カリキュラム)

ゴンドラ特別教育のカリキュラムは法令によって細かく定められており、学科教育と実技教育の大きく二つから構成されます。以下がその概要です。

学科教育(計5時間)

  • ゴンドラの基礎知識・構造に関する講義(2時間)
  • ゴンドラ操作に必要な電気の知識(2時間)
  • および関係法令の解説(1時間)

具体的には、ゴンドラの種類や型式、昇降装置の仕組みや安全装置(ブレーキ等)の構造、操作方法といったゴンドラそのものに関する知識​、電動機や電気回路の基礎・感電防止策など電気に関する基礎知識​、そして労働安全衛生法や施行令・安全規則など関連する法律・規則の重要ポイントなどについて学びます。初めて聞く専門用語も出てきますが、講師が図解や映像を交えて丁寧に解説してくれるため心配いりません。

実技教育(計4時間)

実際のゴンドラ装置を用いて行う実習です。

  • ゴンドラの操作方法および点検(3時間)
  • 操作時の合図方法(1時間)

操作実習では、地上でゴンドラを組み立てて昇降させる手順を体験し、モーターやワイヤーの点検箇所・点検方法を学びます。特にブレーキの確認や非常停止装置の扱い方など、安全に直結するポイントは重点的に練習します。また、複数人で作業する際のコミュニケーション手段として合図(サインやベル)の送り方も訓練します。

高所での作業は周囲の騒音で声が届かない場合もあるため、決められた合図方法を確実にマスターすることが重要です。実技は講師の指導のもと少人数で順番に行われますので、全員が操作を体験できるよう配慮されています。「実技は初めてで不安…」という方でも、講師がマンツーマンに近い形でフォローしてくれるので安心です。

以上が講習内容の概要です。学科5時間・実技4時間というカリキュラムを聞くと長く感じるかもしれませんが、内容は実践的かつ初歩から丁寧に進むので構えずに受講してください。修了証は原則その日のうちに発行されます​。(後述)ので、受講日当日から資格を証明することができます。

費用と講習場所(産業技能センターの強み)

講習内容が分かったところで、次に気になる受講費用と講習を受ける場所について説明します。他社も含めた費用相場を紹介しつつ、業界最安値で講習を提供する株式会社産業技能センターで受講するメリットについて解説します。

講習費用の相場と比較

ゴンドラ取扱い業務特別教育の受講費用は、講習実施機関によって多少異なりますが、

一般的には1万円~1万5千円程度が相場です。

例えば、東京の労働技能講習協会ではテキスト代込みで10,000円(税込)で実施しています。また、ゴンドラメーカー大手の日本ビソーが開催する講習では13,200円(税込、テキスト代含む)という設定です。地域や開催団体(公共機関か民間か)によって若干の差はありますが、おおむね1万円台前半が多く見られます。

このように決して安くはない費用ですが、株式会社産業技能センターなら業界最安クラスの特別価格で受講することが可能です。他社では1~1.5万円程度かかるゴンドラ特別教育を、産業技能センターでは破格の8,000円で提供しています。しかもテキスト代や修了証発行手数料など必要な費用はすべて込みでこの価格です。他の追随を許さないリーズナブルな料金設定で、高品質な講習を受けられる点が大きな魅力です。予算を抑えて複数名の従業員に受講させたい企業様にとって、産業技能センターの価格設定は非常に有難いものとなっています。

産業技能センターで受講するメリット

産業技能センターでゴンドラ特別教育を受講することには、価格以外にも様々なメリットがあります。

全国対応の講習開催

産業技能センターでは首都圏をはじめ全国各地で講習会場を用意しているほか、企業様のご指定場所へ講師が出張して講習を実施することも可能です​。たとえば自社の倉庫や現場に講師を招いて講習を行えば、従業員を遠方の会場に移動させる手間が省け、業務の合間に効率良く受講させることができます。現場の実情に即した形で指導が受けられるのも利点です。全国対応ですので、地方の企業でも安心して依頼できます。

軟な日程と開催形式

定期的に開催しているオープン講習(日程はホームページ等で公開)だけでなく、企業のニーズに合わせて土日祝日や夜間の開催、短期集中講習など柔軟に対応してもらえる場合があります。繁忙期で平日に社員を拘束できない場合でもスケジュール調整しやすく、忙しい現場でも資格取得を後回しにせずに済むよう配慮されています。まずは相談すれば可能な限り調整してくれるでしょう(※具体的な対応可否は要問い合わせ)。

講習サポートと実績

産業技能センターは各種特別教育・安全衛生教育を専門に扱うプロフェッショナルな教育機関です。創業以来多数の修了者を送り出しており、高所作業の安全教育にも豊富な実績があります。経験豊富な講師陣が丁寧に指導してくれるため、「初めてで不安…」という受講者にも安心です。講習中の質問にも親身に答えてもらえますし、万一講習内容で理解が不十分な点があってもフォローアップ体制が整っています。こうした手厚いサポート体制で、受講から修了証取得までスムーズに進むようサポートしてくれます。

その場で修了証を即日発行

講習終了後、その日のうちに修了証(カード)を受け取れるのもメリットです。​で示されているように、産業技能センターでは講習を全て修了した当日に修了証を即日発行して渡してくれます。講習によっては後日郵送になるところもありますが、即日交付なら受講したその場で資格証明書を持ち帰れるので安心です。

法令に完全準拠したカリキュラム提供

最近では一部でオンライン講座による特別教育も行われていますが、座学のみで実技講習が別途になってしまうケースもあります。産業技能センターの講習は法定カリキュラムに則り、学科5時間+実技4時間を一貫して実施します。オンライン講座のように「学科だけ受けて実技は各自で」ということが無いため、1日ですべてのカリキュラムを修了でき確実に資格要件を満たせます。現場ですぐ使える実技まで含めて受講したい方には産業技能センターの対面講習が最適です。

以上のように、産業技能センターで受講することは費用面・サービス面で多くの利点があります。ゴンドラ特別教育をどこで受けようか検討中であれば、費用も安くサポートも充実した産業技能センターを選べば間違いないでしょう。

申し込み方法と注意点

最後に、ゴンドラ取扱い業務特別教育の申し込み方法(受講手続き)と受講にあたっての注意点について説明します。ここでは産業技能センターで受講する場合を例に、一般的な手順をご紹介します。

申し込みの流れ

講習の申し込みはウェブまたは電話で受け付けていることがほとんどです。産業技能センターの場合、公式サイトの専用フォームから24時間いつでも仮申し込みが可能です。以下は一般的な申し込みから修了までの流れです。

  1. 講習の申し込み(予約登録)
    希望する講習日程や受講人数を決め、ウェブの申込みフォームまたは電話で連絡します。氏名・連絡先・希望日程など必要事項を送信すると、受付完了の通知が届きます。人気の日程は早めに満席になるため、スケジュールが決まったらできるだけ早めに申し込みましょう。
  2. 日程・詳細の確認連絡
    後日(または即日)、講習主催者の担当者から申込内容の確認連絡があります​。メールまたは電話で、希望した日程の空き状況や会場アクセス、当日のタイムスケジュール、持参物、受講料の支払い方法等について案内されます。不明点があればこのタイミングで質問しておきましょう。
  3. 受講料の支払い・事前準備
    指定された方法で受講料を支払います。銀行振込やクレジットカード決済など機関によって異なりますが、事前支払いが一般的です​(産業技能センターの場合は詳細案内時に支払い方法を案内)。また、講習当日までに必要書類の提出を求められることがあります。具体的には受講者の氏名や生年月日が確認できる書類(免許証のコピー等)や、顔写真(修了証カードに印字するため)などです。案内に従って期日までにメールやFAXで送付しておきましょう。
  4. 講習当日の受講
    指定された日時・会場で講習を受講します。当日は開始時刻に遅れないよう余裕を持って集合しましょう。会場講習の場合は案内された教室に直接向かいます。もし出張講習(社内開催)の場合は、自社の会議室等の準備を整えておきます。当日は筆記用具を持参し、実技がありますので動きやすい服装(汚れてもよい服、滑りにくい靴)で臨みます。サンダルや革靴などは避け、できればヘルメット等も用意すると良いでしょう(必要な保護具類や教材は主催者側で準備してくれます​)。受付で受講者確認を行い、名簿にサインして講習開始です。講習中は携帯電話の電源を切り、真剣に受講しましょう。不明点は遠慮せず質問すると理解が深まります。
  5. 修了証の受領
    全てのカリキュラム受講が終わると、講師から修了証明書(修了証カード)が交付されます。多くの場合、修了証はその場で即日交付されます。産業技能センターでも講習終了後にそのままカード型の修了証を受け取れます。受け取ったら氏名や生年月日等に誤りがないか確認しましょう。これで晴れてゴンドラ取扱い特別教育修了者となりました。お疲れ様でした!

受講申し込み時の注意点

上記の流れを踏まえ、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

  • 受講資格の確認
    繰り返しになりますが、18歳未満の方は受講できません。申し込み時点で未成年(高校生等)の場合は年齢に注意してください。また企業が従業員をまとめて申し込む場合、全員が受講資格を満たしているか事前に確認しましょう。
  • 日程に余裕を持つ
    特別教育は法律で義務付けられているとはいえ、忙しい業務の合間に受講日を確保するのは大変です。しかし現場に出てから「まだ資格が無い」という状態では作業ができず慌てることになりかねません。できるだけ早めに受講計画を立て、余裕を持って日程調整することが大切です。万一急ぎで資格が必要になった場合でも、産業技能センターなら希望に合わせて柔軟に日程調整してくれる場合がありますので一度相談してみましょう。
  • 体調管理と安全配慮
    講習当日に向けて体調を整えておきましょう。高所作業の安全教育とはいえ講習自体は基本的に地上で行いますが、実技では簡易的にゴンドラに乗って昇降操作を体験します。高所恐怖症のある方や当日体調不良の方は無理をせず、必要に応じて主催者に申し出て対応を相談してください。熱がある状態ですと受講を断られる場合もありますので、体調管理も受講者の責任の一部です。
  • 修了証の保管
    交付された修了証は再発行に手数料がかかる場合があります。カードは携帯しやすいサイズですが、無くさないよう大切に保管してください(社内で取りまとめて保管する場合は、現場へ持参するのを忘れないように注意)。現場によっては入場時に修了証の提示を求められることもあります。

以上が申し込み方法と注意点です。基本的には難しい手続きはなく、案内に従って進めればスムーズに受講できます。不明な点があれば申込み時や事前連絡の際に遠慮なく問い合わせてみましょう。

まとめ

「ゴンドラ取扱い業務特別教育」は、高所でのゴンドラ作業に携わる全ての人にとって欠かせない安全教育です。法令で義務付けられており、受講せずに作業を行わせれば事業者に厳しい罰則が科される可能性もあります。それだけ本特別教育が労働災害の防止と労働者の安全確保に重要な役割を果たしているということです。

「自分(自社)の作業には必要ないのでは?」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ゴンドラを用いた高所作業を少しでも行う可能性があるなら、早めに受講して正しい知識と技術を身につけておくべきでしょう。特別教育の修了証は、一度取得すれば今後ずっとその資格を活かすことができます。従業員にとっては自身の安全を守る保険であり、企業にとっては安全管理と法令順守の証と言えます。ぜひこの機会にゴンドラ特別教育の受講を前向きに検討してみてください。

株式会社産業技能センターなら、業界最安値の受講料で高品質な講習を受けられるだけでなく、全国どこでも経験豊富な講師による丁寧な指導が受けられます。修了後の即日発行の修了証を手に、高所作業を安心して任せられる人材を育成しましょう。

ゴンドラ取扱い業務特別教育の知識と技能を身につけ、安全第一で高所作業に取り組むことで、事故ゼロの職場づくりに繋がります。社員の安全と現場の安心のために、ぜひ積極的な受講をご検討ください。産業技能センターはそのお手伝いを全力でサポートいたします。安全な作業環境づくりの一環として、ゴンドラ特別教育の活用をよろしくお願いいたします。​

参照URL

厚生労働省 ゴンドラ取扱い業務特別教育に関するページ

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